●三谷澤剛(みやざわごう)
幼い頃、両親が離婚し父親と二人で神奈川で暮らしていた。
小学校3年から父親が情緒不安定という理由で不登校気味になる。
その年の夏休みに父親から心中を迫られるも未遂。父親は行方不明に。
その後、父親の祖母から父親はその年に亡くなっていた事を明かされる。
剛の身元は父親の祖母に預けられ、小4から中学まで静岡で暮らす。
だが、中学校2年の時祖母が病気で倒れ、亡くなってしまう。
様々な事が引き金となり剛は中2の頃にPTSDを発症。現在闘病中。
その後、親戚の犀川と神奈川に戻り一緒に暮らしている。
●大橋由宇(おおはしゆう)
静岡に住んでいる、剛の幼馴染。
小学4年の時に転校してきた剛ととても仲がいい。
中学2年の冬、剛への想いが友達としてではない事に気付きそれを剛に告白する。
剛は受け入れてくれたが、自分を蔑ろにしてしまう程奉仕心がある性格の為
自分のしている事が剛の為になっているのか自信が持てずにいる。
剛の過去を知り、ますます剛の役に立ちたいと思うが、行動は自分本位気味。
それを幼馴染の麻衣にしょっちゅうダメ出しされている。
剛と体を重ねた事で自分の身勝手さを理解した由宇は、自分を変えようと奮闘する。
高校生になり、偶然再会した立華に誘われ、バスケ部に所属した。
●白川麻衣(しらかわまい)
静岡に住んでいる、剛の幼馴染。
4人兄弟の長女で下は全部男。小学校の時はショートカットだった。
自信家で発言力があり、特に由宇の世話役。
昔から由宇の面倒を見てきた麻衣だが、由宇が一番に想っているのは剛。
それが羨ましくて自分は何かと由宇に突っ掛っていた事に気付く。
だが、由宇に気持ちを伝えるまでもなく失恋する。
剛に対しての由宇の気持ちを知ってしまった麻衣は、親友の朔良にそれを相談する。
誰よりも由宇の幸せを願っている人物。
高校生になり由宇、朔良とは別の高校へ進学する。
●柴田朔良(しばたさくら)
静岡に住んでいる、剛の幼馴染。麻衣の親友。
小学校の頃から長い黒髪が特徴的だったが、麻衣に由宇の事を託され思い切ってショートにした。
のんびり屋で情に厚い性格。
恋愛体質で妄想してしまう癖があり、剛にそれをからかわれていた。
面倒な事を回されやすいが、楽観的な性格の為、割とすぐ立ち直る。
4人の中では特別目立つ存在ではないが、一番頼りにされている。
剛の祖母のお葬式にて、剛と由宇の関係を見てしまった朔良。
だが、なかなかその現実が受け入れられないままでいる。
高校生になり由宇と同じ高校に進学。
とりあえず由宇が浮気を起こさないよう監視している。
●立華零時(たちばなれいじ)
剛が転校してくる前、低学年だった由宇とよく遊んでいたが、家庭の事情で転校した。
今は由宇達と同じ学校でバスケの副キャプテンをしている。高校2年生。
由宇の兄貴的な存在で、面倒見が良く優しい性格。
朔良や麻衣の事もよく知っている。
●剛のお婆ちゃん
静岡の洋館で一人暮らしをしていた。
書道家で有名だった。
麻衣が中学校時代、通っていた書道教室の先生だった。
●三谷澤常勝
(みやざわつねかつ)
剛の父親。
ある事がきっかけで精神的に不安定になる。
剛が小4の時死亡している。
剛の記憶では「怖い人」と
いう事になっているが…?
●渋谷明日央刑事
(しぶたにあすひろ)
剛の事件を牽引していた刑事の一人で、今は神奈川連続猟奇殺人事件を追っている。
白髪・老眼鏡の風貌から定年間際のベテラン刑事に思われがちだが年齢は38歳。
染色体の異常で一般人より老化が著しく早い病気を患う。
村上の駄々も広い心で受け止めている(?)人物。
剛の事件は解決していない。
●村上尚樹刑事
(むらかみなおき)
身長が180㎝もあるので本人も刑事には向いていないと思っているキャリアの新人。
プロファイリングが得意だがそれが原因で周りから白い目で見られる事も。
剛の事件が初めてで、未だ解決していない事を気にしている。
●犀川紫織(さいかわしおり)
剛の親戚。祖母の妹の息子。
大学で教授をしている。バクテリアの生物博士。
幼い頃の剛とよく遊んでいたらしいが剛自身は覚えていない。
常に優しく微笑んでいるような表情をしている。
物腰が柔らかく、剛に対して特別丁寧に接している印象。
身長172㎝。マラソンが趣味。
●久須木景(くすきけい)
犀川の研究チームの一人。
語学が堪能で、大学1年生ながら、犀川の研究文書作成を一任されている。
犀川に対し憧れ以上の感情を持っている。